
者が派遣できていないので、最近は費用を委員会、人選は学校にまかすことが多い。わずかであると思うが、無償でのボランティアで指導することもある。
高知県 高知県では、十分な実態がつかみきれていないし、15の数がどのような数かもわからない。近くの中学校で、内容は詳しくはわからないが、問題があったということは聞いている。個人的な意見だが、教育的配慮とは生徒が強くなりたいという要望にこたえて、外部コーチが強くしていくことではないかと思う。高知県の事業のなかでほとんどがうまくいっていない。2〜3の成功例は、ジュニア時代から継続して中学生を指導しているケースであるが、素晴らしい指導者であっても年35回で実績があげられるとは思わない。顧問が熱心に学ぶ姿勢があれば別である。高知県では外部コーチは、外部顧問ではないので子供への責任は、顧問にあるという認識で行っている。
宮崎県 宮崎では、認めているが最小眼におさえる方向で行っている。学校長が認めても地区・県の中体連の評議会で認められなければ、外部コーチとして認められないので少ない。宮崎県は国体などの実績が低いため、中体連としての競技力向上を目的として検討し、県の教育委員会と合同で競技力向上のため検討している。
司会者 簡単なかたちで外部コーチが導入している例と、行政サイドで導入している例とそれぞれあるが、どちらが良いのか結論はださずにブロックにもちかえって、検討していただきたい。教育的配慮とは、競技力向上を目指すのではなく、スポーツ好きな子供達を作ることではないかと思う。
栃木県 課題は指導者の不足と、ベンチ入りの対応があると思う。京都の報告で1人のコーチが複数校を持っているという報告がされたが、栃木県でも卓球で1人のコーチが複数のベンチ入りが問題になった。この件について情熱交換がほしい。
川口先生 京都府では、いろいろな問題・課題はあるとは思うが、学校長が判断、認めたものというかたちで行い、今後そのなかでいろいろな課題を発掘していきたい。
升野先生 千葉県八千代市では、複数校の外部コーチは認めていない。指導者に困っている部のための教育的配慮で始まったが、勝利至上主義に外部コーチが走ると困るが、八千代市では現在はない。逆に教員が部活動を外部コーチに任せて、部活動を指導したくないということを少し聞く。八千代市の取り組みの成果は、教師の研究心があってのことである。水泳の鈴木大地は八千代市のスイミングの出身だが、水泳のコーチはプールサイドに降りられないが、役員などで積極的参加を進める方向で取り組んでいる。
司会者 これからいろいろな悩みを検討したい。最後に助言者の方にまとめをしていただきます。
落合先生 3人の発表を協議されたことは、全国の共通課題である。3つのレポートを1つにしたときに、外部指導者の問題が鮮明に浮き上がってくると思われる。来年の富山大会では、外部コーチをどう学校にいれるのか協議し、そして中学生もいずれ外部指導者として育つだろうなか、中体連は各競技団体や高体連と協力して、どのように育てていくのかを考え、共生を考えていきたい。外部コーチの背景について個人的に感じるのは、今までの学校体育は生涯体育の準構であったが、これからはスポーツが持っている自主・自発的な活動がすぐに生涯スポーツである。スポーツには、チャンピオンシップを競うものと、宮城県で協議された楽しむスポーツの2つがあるが、この2つのスポーツを分ける概念は、やがて行き詰まってくる。今後は一体として考えなければならない。全国大会で外部コーチのベンチ入りが認可され、外国人学校にも門を広げ外部に解放していく中体連として、今後の問題の1つとして、単一学校から複数校の選手が集まった学校・地域のチームの参加も考えていかなければならない課題である。今までは、中学校の大会は中体連の大会が主であったが、これから週5日制になり、競技団体の大会・地域の大会のすべての大会が選択枝の1つであるということである。たとえば、学校ではバレー、地域でバスケットと複数のスポーツを行う生徒達をどう参加させ、育てるのかは中体連・学校の問
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